任意整理には交渉する相手を選べる【会社にバレない債務整理】
借金整理や債務整理と聞くと、裁判所が介入して法律に基づいて施行がされると考えている方が多くいるかと思います。たしかに、自己破産・個人再生・特定調停などの借金整理の方法はいずれも、裁判所が間に入るものです。
しかし、中には裁判所を通さずに債権者(お金を貸している人)との直接の話し合いで問題を解決する方法もあります。その方法が任意整理です※。
※ 任意整理の特徴(良い点)については、以下の記事で解説していますので、そちらをご参考にしてください。
任意整理とは【知っておきたいメリットとデメリット】
そして、話し合いで問題を解決するため、任意整理には『交渉相手を選べる』という大きなメリットもあるんですね。
「別に交渉相手を選べても何もメリットを感じないんだけど。何か良い点はあるの?」
たしかに、消費者金融やカード会社だけに借金をしているなら、それほど大きな意味をなさないかもしれません。しかし、もし友人や親戚、また会社がお金を借りている場合を考えてみてください…。
任意整理なら、友人や会社に知られずにコッソリ借金問題を解決できる

友人や親戚からお金を借りている場合、人間関係を崩さないためにも、穏便に問題を解決したいと考えている方がほとんどかと思います。
それに彼らに心配をかけないためにも、できれば自分が借金問題で苦しんでることを知られたくはないと考える方も多いはずです。
自己破産や個人再生のようなやり方で借金整理をすると、対象相手を選ぶことはできません。そのため、あなたに返済能力が無く借金で悩んでいることが、友人・知人を含めてお金を借りてる人、全員に伝わってしまいます。
人はウワサ話が大好きですから、数日もすれば『○○さんにお金を貸したんだけど、自己破産したせいでお金が返ってこないのよ!』、なんて話がメールやLINEや電話でどんどん広まっていくでしょう。
ですが、任意整理なら交渉相手を選ぶことができるので、特定の業者に対してだけ和解交渉をすることできます。そのため、コッソリと借金問題を解決することが可能なんですね。
また、会社に対しても同じです。企業の中には、『会社に大きな不利益を与えた場合、解雇の理由になる』という内容を社則に盛り込んでいるところがあります。

そのような企業に勤務している場合、会社への借金返済が滞るとクビになるの可能性だってあるわけです。任意整理はそのようなリスクを回避することにもつながります。
それに、任意整理であれば国が発行する官報にもあなたが借金整理したことは掲載されませんので、周囲の人に借金で悩んでいることがバレる可能性は極めて低いです。そのため、周りに知られることなく借金を返済したい方におすすめの方法となります。
本記事のまとめ
任意整理なら交渉する相手を選んで借金整理をすることができます。
友人や会社からお金を借りていて、そちらに対しては通常の返済をしたい方には選びやすいやり方です。