住宅ローンが支払えなくても銀行や保証会社は損をしない
たとえ、1回だけでも住宅ローンを支払い滞納をすると、借入先の営業や督促担当者から、あなたの元へ返済を要求する連絡がすぐに届きます。
もちろん、好きで住宅ローンの滞納や延滞をしている人なんていません。借りたお金は返さなくてはいけないことくらいは、誰にだって分かっています。
ですが、仕事をリストラされたり、病気・入院のせいで今の仕事を退職しなくてはいけなくなったり、そんな状況のせいで収入が大幅に減ることは誰にだって起こりえることです。
また、このご時世ですからリストラはされていないけれど、残業代が1円も出なくなったせいで、住宅ローンを払いたくても払えないという方も増えています。
しかも、ローンを支払えないことに気を病んで、自殺や夜逃げを考える方いるくらいです。ですが、毎月の支払いができないことでそんな大きな責任を感じる必要ありません。
そもそも契約したときには、今後の仕事がどうなるのか?自分の体調はどうなるのか?なんて、誰にも分からないことですからね。
それに、ローンの審査を通過したのであれば、保証会社や銀行の融資担当があなたに返済能力があると判断した証拠です。
人を見るプロである彼らが融資しても大丈夫だと判断したのですから、あなたがそんなに責任を感じる必要はありません。たとえあなたが住宅ローンを支払えなくても、銀行や保証会社が損することはありませんので
住宅ローン破たんでは誰も損をしない理由

では、彼らがそんをしない理由を順番に解説していきましょう。
1.銀行が損をしない理由

まず、銀行についてですが、彼らは保証会社と契約をしているため、あなたのローン滞納が3ヶ月~6ヶ月続いて、期限の利益が喪失した時点で、保証会社から元金・利息を含めた残債の一括返済を受けることになっています。
そのように保証会社が一括返済をしてくれるため、銀行が1円も損をすることはありません。
2.保障が会社が損をしない理由

続いて、保証会社についてですが、彼らは住宅ローンの保証料の約2%をあなたから受け取っています。そして、保証料を支払っているのは、あなただけではありません。全ての契約者がです。
ローン契約をしている方の多くは延滞や滞納が無く、毎月の支払いを続けます。つまり、特に何も起きなければ、彼らはその保証料をまるまる利益にできるわけです。
そのため、たとえあなた一人が、返済ができなくなったとしても、その損失は全体から見れば非常にわずかです。
なお、住宅関係の情報誌「季報・住宅金融」によると、住宅ローンの返済が3ヶ月以上滞る方は全体の約0.9%とのことでした。つまり、2%の保証料金を確保していれば、保証会社的には十分に利益を確保できる計算ができます。
また、あなたがローン返済できなくても保証会社は完全に損をするわけではありません。
彼らは銀行から買い取ったあなたの債権をサービサーへ売却して、その分の利益も得られます。
たしかに、あなたのローン保証だけで考えれば、収支的にはマイナスになるかもしれませんが、顧客全体のトータル収支で考えれば、保証会社が損をしているということは絶対にありません。
そもそも、ローン破たん者の債務を銀行に返済することが彼らの役割なのですから、迷惑をかけてしまうなんて遠慮することは一切無いですよ。
3.サービサーが損をしない理由

最後にあなたの債権を保証会社から買い取るサービサーについてですが、彼らが債権を買い取る金額の相場は額面の約1%~10%と言われています。
もし、あなたの残債が500万円だった場合には、相場から考えると5万円~50万円で債権を買い取っているわけです。
例えば、500万円の債権を5万円で買いとったとしたら、あなたから毎月1万円の返済を5ヶ月続けてもらっただけで、赤字ではなくなります。そして、それ以降の返済は彼らにとっては利益となるんですね。

以上のように、銀行・保証会社、サービサーとローンに関わる人間の誰も損をすることはありません。ですから、ローンを払うのが苦しいと感じたら、彼らに気兼ねせずに任意売却のような方法で、自宅を売却する方法を考えるようにしましょう。
■あなたがローン破綻しても誰も損をしない理由まとめ
- 銀行…保証会社から一括弁済を受け取る
- 保証会社…他のお客からの保証料で一括返済の費用は十分にカバーできる。銀行から譲り受けた債権をサービサーへ売却した利益も得られる。
- サービサー…額面の1~10%で債権を買い取っているので、あなたが少しずつでも返済を続けてくれれば、すぐに回収が可能。
銀行に利子だけを払い続けるのは要注意!

銀行に毎月の返済をすることが難しいと伝えた場合、担当者から「それなら、利子だけでもなんとか払ってもらえませんか?」とお願いされることがあります。
しかし、金利だけを払い続けても、将来的に返済できるビジョンが無いのであれば、意味がありません。あなたがローン破たんしても、彼らは保証会社から全額一括返済をしてもらえます。
ですから、「担当さんにはお世話になっていたから、金利だけでの払おう」なんてことは考えずに、あなたと家族のことだけを考えて、最善の策を取ることをおすすめします。
具体的にどんな方法を取るのかですが、ローンをもうこれ以上払えなくて、自宅を処分するのであれば任意売却を選択するべきでしょう。
任意売却であれば、たとえローン返済中であっても、自宅を処分して売却代金を返済に回すことができます。それに市場価格での売却ができるため、競売のようにバカみたいな値段で買いたたかれる心配もありません。
なお、任意売却の相談に関しては、次のページで紹介しているお任せ任売ナビなら、専門家が無料でのってくれます。

お任せ任売ナビの口コミ【住宅ローン延滞の無料相談】
まだ、ローンを滞納していなかったとしても、支払いが苦しい場合には相談が可能ですので、手遅れになる前に気軽に問い合わせてみてください。
それから、ローンの支払いだけならできるけれど、その他の借金が多くて毎月の生活が苦しいという場合は、債務整理の1つである個人再生手続きを検討してみてはいかがでしょう?
というのは、個人再生手続きと同時にできる住宅ローン特則(住宅資金貸付債権の特則)を利用すれば、今住んでいるマンションや戸建て住宅を守りながら、借金整理をすることができるからです。
もちろん、ローンの返済は今まで通り続けなくてはいけないため、安定的な収入が確保できることが条件ですが、家を守りたいなら検討する価値は十分にあるでしょう。
住宅ローン特則の詳細については、次のページでも解説していますので、そちらの内容もぜひ参考にしてください。
【参考記事】個人再生は持ち家を手放さなくて良い!住宅ローンに関する特則
たとえ、あなたがローンの返済ができなくなっても、銀行・保証会社・サービサーのいずれもが損をすることはありません。
支払いが難しいと感じたら、無理な方法での返済を考えずに、すぐに専門家に相談するようにしましょう。くれぐれも自殺や夜逃げなどバカな真似はしてはいけませんよ!