任意売却する物件にはいつまで住めるの?【引越し期限】
任意売却をすることが決ったら、気になるのがいつまでのその家に住み続けることができるのかということでしょう。
競売の場合は、入札により買主が決れば、その方の都合により元の持ち主は退去をさせられてしまいます。たとえ、引越しの準備ができていないと言っても、そのような事情が考慮されることはありません。
最悪の場合、次の記事の競売のデメリットで紹介したように、無一文の状態で強制退去をさせられることがあり得ます。
競売のデメリット・メリット【任意売却とどちらが良いの?】
では、任意売却の場合はいつまでその物件に住み続けることができるのでしょうか?
買主の了解を得られれば退去日の調整は可能

任意売却は基本的には一般的な不動産売買と変わりない手続きです。そのため、退去日については、売り主と買い主との間で調整することは可能です。
極端な言い方をすれば、買い主さえ納得すればいつまでも住み続けることもできます。
もちろん、現実的にそんなことを許可する買い主はいませんので、いつかは出ていかなくてはいけませんが、「引越しの準備が完了する〇月まで、ここに住まさせてください」とお願いすることはできます。
ただし、引き渡しまでの期間が長くなりすぎると、売却代金が回収できない債権者側からクレームが入り、任意売却を認めなくなる可能性もあるため、その点は注意が必要です(この辺の交渉は経験が豊富な任意売却業者であれば、しっかりとやってくれます)。
また、自分の意思で出ていく日付を選ぶことができるというのは、精神的な負担も少なくて済むというメリットもあります。やはり、競売で強制退去されてしまうと、その後も生活もどんよりしたものになってしまい、気持ちが参るという方は非常に多いですので。
それに任意売却であれば、自宅も売却代金から10~30万円の引越し料金を貰える可能性も高いので、新生活をする上での金銭的なゆとりも変わってきます。

ですので、ローンが返済できなくても自宅を処分するのであれば、競売ではなく必ず任意売却を選ぶようにしましょう。
なお、任意売却のメリットについては以下の記事でも詳しく解説していますので、そちらの内容もぜひ参考にしてください。
任意売却のメリット・デメリット
本記事のまとめ
任意売却の退去日は、買い主と相談した上で決めることができます。なお、競売の場合は自分の都合に関係なく、強制退去をされる可能性があるので、全くおすすめできない自宅処分の方法です。