会社の損失を弁償するために消費者金融から100万円の借金をした
30歳を機に、前職で同僚だった同い年の知人と一緒に独立起業し、エンターテインメント系の会社を設立しました。知人が代表取締役社長、私が取締役、社員は2名という小規模な会社でしたが、某企業との業務提携を基盤として経営は順調にいっていました。
しかし人脈がどんどん広がるにつれて、次第に社長である知人の交際費が多くなり、会社の経営を圧迫していったのです。
そんな折、私が33歳のときに受けたあるイベント系の仕事で、私のミスで会社に損害を出してしまいました。すると、知人である社長は「お前のミスでこうなった。損害を与えたのだから、その分を会社に弁償しろ」と私にせまってきたのです
そんなに払えないと言うと実家の親に連絡をして代わりに払ってもらうと、ほとんど脅しのようなことを言われ、親には迷惑をかけられないため泣く泣く消費者金融で借金をして会社へ支払いました。武富士から50万円、SBIイコールクレジットから30万円、アイフルから20万円の合計100万円の借り入れです。
会社が倒産した後はアルバイトで借金を返済する生活
1年以上は順調に返済していましたが、ついに会社の経営が成り立たなくなり、その後始末で半年ほど無給で処理作業をしなければならず、借金の返済が滞ってしまいました。会社を閉じたあともしばらくはアルバイトをしてしのいでいたため、月給は極端に少なくなりなかなか返済が再開できませんでした。実際に滞納していた金額(元本)は武富士が35万円ほど、SBIが20万円ほど、アイフルが15万円ほどです。
武富士は当時倒産の危機が報じられているときで、債権回収をかなり急いでいたようで、訴訟を起こされ簡易裁判所を通じて元本残金+延滞金のみ(金利なし)を長期分割で支払うことで和解しました。
SBI、アイフルは2年ほどは郵便で催告がきていましたが、どちらも債権が回収会社に移り金利を適正に引き直した金額で請求がきたので、SBIの分は分割交渉をして支払い、アイフルの分はさらにそれから半年ほどしてから一括で支払いました。
アイフルは郵送だけでなく自宅まで人が来て、直接ポストに手紙を何度も入れていきました。住所が書いていない宛名だけの封書がポストに投函されていたので、直接来たのをあえて分かるようにしていたんだと思います。
返済を滞納して音信不通になっておきながら勝手な感覚ではありますが、そのような行為にかなり怖さを感じたので「連絡して脅されたらどうしよう、無理を突き付けられたらどうしよう」という気持ちが大きくなり連絡できなかったというのもあります。
ですので、直接のやり取りではなく債権回収会社とのやり取りに移ってからの方が連絡しやすく返済の計画を改めて冷静に伝えることができました。
なんとか3年間で借金を全て完済できた
滞納した後、3年ほどかかってやっとすべての借金を返済することができました。少しずつではありますが、コツコツ返済するのが一番だと痛感しました。一番大きな金額の武富士が金利なしで和解できたのは不幸中の幸いでした。しかし、3社とも遅延損害金だけでもかなりの金額になってしまっていたので、本当に後悔している部分ではあります。恐怖心が先立ってなかなか連絡できずにいましたが、もっと早く状況を説明して相談していればと思いました。
もし、今借金の滞納で困っている方がいるならば、相手も無理な返済は求めてこない、万が一無理を言われたら弁護士なり司法書士に相談してみるという手もあるので、なるべく早く連絡を取って自分のできる可能な範囲での返済プランを立てることをお勧めします。
【参考】借金問題に強い法律事務所・弁護士事務所
正直、弁護士や司法書士に連絡するのは怖いと思いますが、返済プランを立てることにより、逆に毎月の支出もクリアになって不安は確実に減るはずですよ。