債務整理では弁護士のアドバイスを素直に聞くことも大切
「債務整理をしよう弁護士に相談したんだけど、自己破産しか方法は無いって言われたんだよ。でも、自己破産は絶対にしたくないんだけど…。あの弁護士って、本当に分からず屋だわ!」
弁護士に債務整理を依頼した場合、あなたのこれまでの返済状況・残債・今後見込める収入を総合的に判断した上で、いずれの債務整理の方法を選択するかアドバイスをしてくれます。
今後も一定の収入が見込める方や、残債の少ない方、あるいは過払い金がある方の場合には、任意整理のように債権者と話し合いで解決する方法を選択するケースが多いです。
そして、債務整理を考えている方の多くが、裁判所を介さない任意整理での借金整理を望んでいます。
しかし、任意整理の場合は借金を今後も継続して返済していかなくてはいけません。ですから、借金の総額が膨らんでしまった方や、継続した収入を望めない方には任意整理を選択することは難しいです。
そのため、弁護士側も自己破産のような方法を提案するしか無いという訳です。弁護士は借金問題解決のプロであり、依頼人が再建することを彼ら望んでいます。
ですから、現実的に考えて借金問題の解決に近道である方法を、提案してくれているんですね。それに、借金問題を多数取り扱っている弁護士事務所であれば、経験・知識ともに豊富なわけですから、その意見を素直に聞いて従うべきでしょう。
任意整理の方が弁護士にとっては仕事量が少ない
正直な話をすると、弁護士にとってみれば、話し合いで解決できる任意整理の方が仕事量も少なくて済みます。それにも関わらず、自己破産や個人再生のように裁判所を介在させる、いわゆる手間のかかる手法を提案してくれるということは、その方があなたの状況にマッチしているからです。
なお、自己破産すればブラックリストに登録されるから嫌だという方もいますが、それは任意整理だって、個人再生だって同じです。債務整理をすれば、日本信用情報機構(JICC)に登録されますので、5~7年間はクレジットカードの作成や借金はできません。

任意整理と違う点は、官報に掲載される点ですが、そもそも一般の方は官報をわざわざ買って読むことなんてありません。そのため、そこから自己破産者だとバレることは極めて少ないです。
ですので、破産者という言葉のイメージだけで毛嫌いせずに、弁護士からその方法を提案されたのなら、そのやり方で債務整理をすることを前向きに考えてみてくださいね。
また、無料相談が可能な弁護士事務所や複数ありますので、一カ所だけでは不安という方や、他の弁護士の意見も聞きたいという方は、いくつかの事務所で相談してみると良いでしょう。

病気のなった場合にも、主治医以外にも別の病院の医師の意見を聞く、セカンドオピニオンを選択する方が増えていますので、債務整理でもその考えを反映してもおかしいことではありません。
無料相談が出来て、借金問題に強い法律事務所は、次のページでまとめて紹介していますので、そちらが弁護士選びの参考になれば幸いです。
債務整理におすすめの法律事務所・弁護士事務所
本記事のまとめ
債務整理の方法についての弁護士からの意見は、素直に聞くことが大切です。
もし、その提案内容に不満を感じるのであれば、2ヵ所以上の弁護士事務所で相談した上で判断をしましょう。