300万円を超える借金で自己破産をしたRさんの体験談
私が初めて借金をしたのは、30才の頃です。当時は冷凍食品卸業者に勤務していました。
債務整理の方法には、自己破産を選んだのですが、最終的な借金はサラ金5件で総額322万円になっていました。
借金の最大の理由は、パチスロにハマってしまったためです。当時は毎日のように会社帰りに、あるパチンコ屋に寄り2、3時間で3万ほど使っていたんですね。
ちなみに、私自身が以前小さなサラ金会社に勤めていたため、自己破産の手続き方法については熟知していました。
ですので、弁護士や司法書士に依頼することなく自分自身で書類を作成、提出することにしました。ただ、自分自身でそれらの手続きをすることは、あまりおすすめしません。やはり、手続きを誤ると取り返しが付きませんので、必ず弁護士さんに相談するようにしてください。
また、私には当時は結婚しており、妻もいました。しかし、借金がバレたことが原因で離婚をすることに…。お金だけでは無く、家族も失うことになりました。
借金をしているとき辛かった思い出は、常に返済のことばかりが気になったことです。借金が家族にばれないか、どうすれば今月分の返済を切り抜けられるか、とにかく思考の中心が「借金」というものに支配されていました。
こんなことは言いたくありませんが、、強盗や窃盗などの犯罪で金を手に入れることや、自殺をすることも何度も考えました。もちろん、犯罪には手を染めていません。
ただ、返済期日を過ぎれば、サラ金会社より携帯への督促電話。それだけでなく、自宅への電話がかかっていきます。また、郵送での督促状…。とにかく、返済に追われながら毎日をすごしていました。
夜も眠れず、寝れたとしてもよくて2,3時間が限度です。そして、夢でもATMへ入っていく自分がいました。
仕事が終わり自宅前に着いても、家の中に入るのが憂鬱でした。妻に借金がばれていないか不安でしたし、消費者金融からの督促電も恐ろしかったです。とにかくビクビク毎日を過ごしていました。
自己破産の申し立てをした後に不安だったのが、免責がおりるかどうかということです。私の場合は理由が理由ですし、。免責がおりなければ借金は消えることはありませんので。幸いなことに、私の免責は認められ、借金はチャラになりました。
自己破産してよかったと思ったことは、督促からの解放と人生の立て直しができるという充実感です。新しい自分になったような感じで清々しかったです。
おかげさまで、再就職もすることができました。また、新しい職場に自分の過去を知る人がいないというのが良かったです。気持ちも新たに、もう2度と借金をしないぞと決心して、ゼロから再スタートをしました。
債権者の方には悪いことをしたとは思いますが、いい人生勉強になりました。
最後に今、借金で苦しんでいる方へのアドバイスです。債務整理は恥ずかしいことではないと思います。すべてをさらけ出し、自分をやり直してみるのは、1つの選択肢です。
私はギャンブルに対して「我慢」をすることができず借金を繰り返していました。「我慢」は苦しいかもしれませんが、我慢は幸せを連れてきてくれます。
債務整理をすると今後借金をするのが難しくなると理由で、するのを嫌に感じる人もいるかと思います。しかし、「我慢」をすることも人生においては大切です。ぜひ、その我慢を乗り越えて、新しいスタートを切るを考えてみてください。