借金500万円で自己破産した体験談@同僚から借金をしていたので会社は解雇
自動車整備工をしていた私(福岡県在住で当時は20代後半)は、パチンコとスロットにのめり込んでしまい、あっという間に300万の借金を作ってしまいました。
消費者金融6件ほどに限度額一杯借りていて、毎月利息を払っては、引き出しという感じで全く減っていかない、自転車操業状態です。生活自体が苦しくなり、家賃を払うと借金が払えないというような事態にまでなり、食事を抜くなど当たり前の生活でした。
ギャンブルにはまったせいでマンションからは追い出され、会社もクビになった
しかし、ギャンブルからは脱出できずに、職場の同僚や友人からも借金してでも、スロットを続けていました。そしてとうとう、借金総額は500万円を超えて、どうしようもないという状態になったのです。借りていたマンションも家賃が完全に払えなくなり、退去させられました。さらに、同僚からも借金していて返せなくなった事が会社にもばれて、解雇されました。
散々な状況で、仕方なく実家に戻り、親に事情を話すと「今すぐ、弁護士に相談しろ!」と言われました。気が乗らなかったのですが、このまま借金を放置するわけにも行きませんので、弁護士のところへ行きました。
弁護士に事情を話すと、少し重たい口調で、事情は分かりました。状況からいって破産するのがいいのですが、若いし、借金の原因も原因なので、破産宣告を受け入れてもらえるかどうか分かりませんと言われました。
弁護士への着手金20万円すらも払うことができなかった
これから先は、着手金を払って頂いての対応になりますと言われて、着手金の無い私は、考えさせて下さいと告げてその日は帰りました。着手金は20万で、とても現状払えません。仕方なく、親に頭を下げて着手金を貸してもらい、弁護士に依頼することにしたのです。
さらに、ストレスからか私は鬱状態になり、外に出るのが怖くなってしまいました。仕事など全くできる状況でなくなった私の姿を見て、親は泣いていました。とんでもなく迷惑をかけたと思います。金銭的にも精神的にもです。
しばらくして、弁護士から破産申請用紙に記入して頂きたいので、借金の状況が分かる書類を持って出向いてください。と言われて出向き書類を作成しました。そして、福岡地方裁判所にも行くことに。
手続きの間も、消費者金融からは毎日督促場や電話がかかってきて、気が狂いそうでした。その頃、私は精神科に通う事になり、廃人の様になっていました。
裁判所が自己破産を認めてくれて借金がチャラになった
ただ、幸か不幸か、裁判所はこの状況を破産するしかないと判断してくれて、意外とすんなり破産宣告ができたのです。消費者金融の借金はゼロになりました。ただ、同僚や友人には返済するという事になりました。同僚や友人も、精神を病んでしまったという事で少し寛容になり、返せる範囲で、ゆっくり返済を約束することで合意できました。
それから2年ほど経過して、やっと精神状態も少し良くなり、バイトを始めて友人への返済し終わり。現在は、また会社に就職することができました。それ以降は、ギャンブルからは卒業して健全に生活しています。人生勉強にもなりました。
借金を抱えて困っている方へ、自転車操業状態は必ず破綻します。恥ずかしいですが、弁護士に相談するのが一番です。破産宣告したら、ダメ人間ではないです。一人で悩まずに、相談をすることが大事です。また、返せないときは無理をしないことも大切です。
【参考】任意整理や自己破産の無料相談が可能なそうや法律事務所