闇金融とはどんな業者?ヤミキンかどうかを判断する定義
闇金融(ヤミキン・ヤミ金・闇金などと略して表現されることが多い)という名前を聞いたことが無い人は、おそらくほとんどいないかと思います。「ミナミの帝王」や「闇金ウシジマくん」などの闇金をテーマにしたマンガ(後にドラマ化・映画化)もありますし、一時期はニュースで取り上げられることも多かったので、名前くらいは聞いたことがある方ほとんどでしょう。。
ただ、その定義を聞かれるとよく分からないと言う人は少なくありません。では、闇金とはどんな金貸しのことなのでしょうか?具体的には、以下の2つの項目のいずれかを満たしていれば、それは闇金です。
■闇金の定義(次のいずれかを満たしている業者はヤミキン)
- 利息制限法※を超える高利での貸付けを行っている
- 財務(支)局もしくは都道府県に貸金業登録していない
※ 平成22年(2010年)6月18日までは出資法の制限利息で貸付けることが半ば許容されていたため(いわゆるグレーゾーン金利)、上記の定義はそれ以降の定義です。
上記の内、いずれかをみたしていればその業者は闇金と言えます。なお、利息制限法は現在の上限は年利15%~20%(貸付金によって上限は変化)ですが、闇金の金利はそれよりも少し高いとかそんなレベルではありません。そのほとんどが利息制限法の数値をはるかに超える超高利での貸付けです。
その金利はトイチ(10日で一割の金利)・トサン(10日で三割の金利)・トゴ(10日で五割の金利)のいずれかを採用している業者が多いです。
例えば、トゴの金利の業者から6万円を借りたとします。10日後に一括返済ができなければ、元金の五割の金利の3万円を返済しなくてはいけません。これを年利計算すると1825%もの利息であり、利息制限法の上限金利の120倍以上もの高利です。その数値からいかに闇金がめちゃくちゃ利息で貸し付けを行っているかが分かります。
闇金の借金が恐ろしいのは全額返済したくてもできないこと

闇金の借金が恐ろしいのは債務者が全額返済したくても、そのお金を業者側が受け取らない点にあります。彼らの目的は長期間に渡り、債務者から高額な利息を搾取し続けることですので、初回の返済日に全額返済がされてしまっては、儲けはありませんからね。
実際、2009年に判決が出た大阪府八尾市の闇金事件の判例でも、元金の受け取ろうとしない闇金の手口が明らかになっています。このケースでは、債務者が元金を全額振り込んでも、闇金側はそれを元金の返済とは認めずに、「一旦受け取ったもの(借りたお金)は返せませんよ。このお金は預かり金(今後払う利息)として、受け取っておきます」と述べたことが記録して残っています。
なお、この事件の被害者は最終的には闇金からの借金苦が原因で、旦那さんと兄とともに踏切内に入り、線路上で電車に引かれて死亡しました(家族での心中)。

この事件からも、一度、闇金から借りたら最後、死ぬまで金を搾取され続けることが分かります。ですので、もしあなたやあなたの家族が闇金から借金をしているなら、すぐに手を切らなくていけません。そうしなくては、その被害は本人だけでなく、親・夫(妻)・子供などの家族にも及びます。
ですので、あなたや家族が闇金での借金で悩んでいるのなら、闇金問題に強いすぐに弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。例えば、次のページで紹介している「デュエル法律事務所(Duel)」、「ベルマン会計法務事務所」、「フレイ法律事務所」などは借金問題に強く、闇金との交渉実績も豊富な法律事務所です。
闇金相談が可能な弁護士・司法書士事務所
いずれの法律・法務事務所も今なら無料相談を行っていますので、闇金からの借金の返済やその取り立てで悩んでいるのなら、今すぐに相談するようにしてください。あなたや家族に何かが起こってからでは遅いですからね。
本記事のまとめ
「利息制限法を超える高利な貸し付けをしている」、「貸金業登録をしていない」のいずれかの1つでも満たしていれば、その業者は闇金融です。もし、相手の業者が闇金だとしたら、一般人では太刀打ちできせんので、すみやかに法律のプロである弁護士や司法書士に相談をしましょう。