ヤミ金の利息がトイチというのは間違い!今はトゴが当たり前
ヤミ金の大きな特徴の1つが、利息制限法をはるかに超える暴利で貸し付けを行うことです。では、その利息はどのくらいだと思われますか?おそらく多くの方は、トイチ(10日で一割)と考えているはずです。
消費者金融や銀行ですら借金をしたことが無い人ですら、トイチという言葉の意味を理解しており、ヤミ金からの借金は利息が10日で一割が当たり前という認識をもっていますからね。
そもそも、トイチという言葉がこれだけ認知されるようになったのは、『難波金融伝・ミナミの帝王』という作品が原因です。映画では大阪のミナミ(難波周辺)で闇金をしている竹内力さんが「金はお貸しします。ただ、ワシとこの利息はトイチでっせ」というセリフがあまりにも、印象的だったため、それが広まっていったのだと思います。
利息制限法で法的に認められている金利は年利20%。その半分の10%もの金利を10日で請求するのですから、めちゃくちゃです。では、実際に闇金の金利もトイチが当てはまるのでしょうか?
実際の闇金ではトゴでの貸し付けが常識

実際の闇金の利息はトイチよりも遥かに高い金利となっています。トイチの時代を経て、その後トサン(10日で3割の利息)、トヨン(10日で4割の利息)となり、現在ではトゴ(10日で5割の利息)が当たり前になっているんですね。その証拠に、元闇金屋の金原猛さんの書籍の中にも次のような記述があります。
正直いって、もうトイチなんてヌルい金利じゃ全然おいしくないんだ。(中略)基本となるのは10日で5割。通称「トゴ」だ。
【参照】闇金裏物語 著・金原猛
トイチでの金利を業者側はまだまだヌルいと考えていることからも、闇金側が債務者からお金をむしりとってやろうと考えていることがよくwかります。
そんなに高い利息でも借りる人がいる理由

ですが、まだ借金をしていない人からすれば、「どうしてそんな業者からお金を借りるの?」、「アイフルやアコムみたいに利息制限法を守っているところから借りれば良いのでは?」などのようなことを考えるはずです。
ただし、闇金業者がターゲットしているのは、ただお金に困っている人ではありません。すでに消費者金融や銀行からは借りるだけのお金を借りている多重債務者です。そして、2010年の総量規制以降は、貸金業者が貸せる額は他社の借り入れも含めて、年収の3分の1まで決まりましたので、まともな金融機関はそれ以上のお金を貸してくれることはありません。
ですので、法外な金利だとわかっていても闇金を利用する人が後を絶たないわけです。業者側もその点を把握しているため、利息をどんどん上げていき、今ではトゴが当たり前となったんですね。
しかし、トゴのような暴利な金利は不法原因給付にあたる、明らかな不法行為であり、最高裁の判例でも返済をする必要ないと認められた事例があります。そのため、もしあなたや家族が闇金での借金に悩んでいるなら、すぐにお金と法律のプロである弁護士に相談するべきです。
闇金からの復讐を恐れて、弁護士や警察に相談するのが怖いと考える方もいますが、それころ暴力や恐怖で支配しようとする彼らの思うツボです。弁護士に相談をすれば、それ以降の交渉はすべて弁護士が請け負ってくれますので、恐れることはありませんよ。
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本記事のまとめ
闇金の借金の利息は10日で1割と思われているが、今ではそれを遥かに上回るトゴ(10日で5割)が当たり前になっています。
もちろん、そんなデタラメな利息を支払う必要はありませんので、心当たりがあるならすぐに弁護士に相談をしましょう。