実際に債務整理(自己破産)を経験した40代の女性の方にお話を聞くことができたので、寄稿形式で文章にまとめてもらいました。
娘を産んですぐの頃、夫の借金が発覚
今から12年前の2011年のことです。
娘を産んだばかりの頃に、夫(当時27才, メーカー営業職)に多額の借金があることが発覚しました。
額にして300万円くらいです。
返済のせいで生活が厳しくなり、私が当時大切にしていた時計やバッグを質屋に売ったり生活費に充てていました。
その時期に、保健所から「産後検診(出産してから数週間後に行われる訪問検診)」として職員の方が来たのですが、 私は借金が辛くて食事をきちんと取っておらず、産後1ヶ月なのに、妊娠前より痩せていました。
そんな姿を見て保健婦さんはとても心配してくれ、市がやっている無料の法律相談所を教えてくれました。
早速、旦那と娘とその事務所へ行き、弁護士に相談することに。
結果、「今の状況だと自己破産した方が良いですね」と言われました。
『自己破産?何それ?』初めて聞く言葉に私は戸惑いましたが、まだ幼い子供の事を考えると『借金がチャラになるならその方法にしてもらおう。こんなに苦しい生活から脱出したい!』という気持ちが強く、旦那に自己破産をしてもらうことにしました。
弁護士に相談し、自己破産を決意
自己破産すると持ち家や貴金属類の資産は処分しなくてはいけませんが、私たちの住まいは賃貸ですし、指輪もネックレスも質に入れたので、そんなものはありません。
ですから、特にデメリットに感じることはありませんでした。
当然、弁護士さん自己破産の手続き依頼すると料金が発生しますが、お金がないため分割での支払いをお願いしました。
ちなみに旦那の借金は一人暮らしのために家具を買うお金や、部屋を借りるために使用したものです。
あとから知ったのですが、ギャンブルや遊びで使ったお金では自己破産は認められないようで、その点については助かりました。
なお、私は産まれたばかりの子どもがいたので、書類作成や資料の用意などの手続きなどは全て旦那にやってもらいました。
あと、これは知っておいて欲しいのですが、
また、借金もまともな金融機関からは10年間出来なくなります。
そのため、一括払いじゃないと車も買えないので、私たち家族の移動は自転車か電車でした。
赤ちゃんのオムツなどのかさばる買い物はなかなか大変です。
当時はアマゾンや楽天もなかったので、自転車におむつをたくさん積んで買い物をしていました。
それから、私が思い描いていた「家族の家を購入したい」という夢も諦めなければいけませんでした。
知り合う前に旦那が作った借金に巻き込まれて、迷惑だったというのが正直な気持ちです。
たしかに、毎月の借金返済がなくなり生活は楽になったけど、 なにもかも現金でしか買えないというのは貯金も無かったので、心に余裕が持てなくていつもイライラしていました。
ですが、 借金が無くなったことにより、精神状態は落ち着きましたので、子育ても順調にできました。
そう考えると、やっぱり弁護士さんにお願いをして債務整理をして良かったです。
今は 「借金返済に悩んだら相談して下さい」なんてテレビのコマーシャルなどでよく耳にしますし、スマホやパソコンを使えば、インターネットで債務整理に強い法律事務所が簡単に見つかります。
しかし、当時はそんなコマーシャルは流れていなかったし、あの保健婦さんの一言がなかったら一体どんな生活を送っていたんだろう?と考えるとゾッとします。
もし、あなたが借金問題で悩んでいるなら、まずは借金整理のプロである弁護士さんに相談してみるべきです。
無料で相談に乗ってくれる法律事務所もありますし、もし過払い金があるなら逆にお金が返ってくるケースもありますからね。
※借金問題に関する無料相談可能な法律事務所は、次のページでまとめて紹介しています。